2023年03月29日
【学校行事】卒業式の意義と意味
<Q>卒業式の意義と意味
学校の場合は、卒業式は学生生徒の教育にとってどういう意味があるのですか?
<A>
学校会計の法規集ではあまり対応できなので、思いつくまま書いていきます。
小・中・高校の場合は、学習指導要領の特別活動に儀式的行事として入学式・卒業式がありました。サブノート的に書くと
学習指導要領「生きる力」 第6章 特別活動 第1 目標 望ましい集団活動を通して、心身の調和のとれた発達と個性の伸長を図り、集団の一員としてよりよい生活や人間関係を築こうとする自主的、実践的な態度を育てるとともに、自己の生き方についての考えを深め、自己を生かす能力を養う。 第2 各活動・学校行事の目標及び内容 〔学級活動〕…… 〔児童会活動〕…… 〔クラブ活動〕……
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小・中・高校では、特別活動の一つとして学校行事がありますが、入学式、卒業式等の学校行事は、学校がそこに教育的意義を認めて意図的・計画的に実施する活動です。これらは特に生徒指導が効果的に行われる絶好の機会です。学校行事は多くの場合、子どもの学校での日常的な集団である学級の枠を越えて、学年や学校を単位とした大きな集団の中で活動します。これによって子どもは集団への帰属意識を深め、集団への参加のしかたを学び、集団の一員としての行動様式を身に付けることができます。
(この部分の参考:教育原理の基礎知識p58 2017時事通信社)
卒業式は、小・中・高校であれば、各学校での生活を修了し、新たなステージへと旅立つ竹の節目のような学校行事です。学校の教職員の皆さんは、卒業式を厳粛な気持ちで式として開催し、気持ちよく卒業生を送り出すように心がけているのでしょう。
<発展:大学の場合>
まず、大学の話は大学事典p627から
入学式/卒業式に Entrance ceremony/graduation ceremony 入学および卒業の際に行われる儀式。小学校、中学校、高等学校等では、入学式・卒業式は学習指導要領で定められる特別活動に該当するが、大学についてはとくに式に関する法令がなく、各校が学内行事として独自に行っている。 大学における最初の卒業式の事例は、明治10年(1877)の東京大学(当時)である。帝国大学が設置されてからは、東京帝国大学の卒業式への天皇の臨幸をはじめ、各帝大の卒業式に皇族や文部大臣等が臨席した。また成績優秀者に対しては恩賜の銀時計を授与するなど格式の高い式典と位置付けられ、これはし大学令の施行により帝大の卒業制度が変更される前年の1918年(大正7)まで存続した。現在の卒業式では、学士課程の修了を証明する学位記の授与があわせて行われる。また袴等を着用する女性も見られるなど、シンボリックな儀式となっている。欧米では入学式を行わない国が多い一方、卒業式ではセレモニーが行われ、英米の大学の卒業生はレアカデミック・ドレスを着用して出席する。 黒川直秀 |
今日は、ここまでです。