【大学】公立大学の歴史について【閣議決定】私立学校法の「改正法律案」!

2023年02月20日

【財務比率】聞きなれない基本金比率とは?

基本金こんにちは!今日は、ある研修会でのご質問です。

 

<Q>【財務比率】聞きなれない基本金比率とは?

 学校法人の決算説明資料を見ていたら「基本金比率」が出てきました。基本金比率って何ですか?決算説明資料には、「基本金比率=基本金÷基本金要組入額」とあります。

 

<A>

 最新版ではないのですが、私学事業団の「令和2年度 今日の私学財政」(大学・短期大学編)p87を参考にして説明します。

【計算式】

 「基本金比率=基本金÷基本金要組入額」ですが、ここでの基本金要組入額は「基本金+基本金未組入額」と定義されています。

 基本金比率=     基本金           

       基本金要組入額(=基本金+基本金未組入額)

 

【比率の解説】

 基本金比率は、基本金組入対象資産額である要組入額に対する組入済基本金の割合を示しています。イメージで言うと、内容的には基本金組入済比率といった方がわかりやすいでしょう。

 基本金比率は、必要な基本金のうち、何%の基本金を既に組み入れているかという比率なので、100%が上限です。基本金は必要額を超えて組み入れることはできません。

 基本金比率が100%に近いほど未組入額が少ないことを示しています。学校法人に未組入額があることは、借入金や未払金で基本金組入対象資産(≒基本財産)を取得していることを意味しています。このため基本金比率は100%に近いことが基本財産を自己資金で確保したということなので、財務的には健全であり、望ましいと考えらます。

 しかし注意点もあります。仮に基本金比率が100%である場合でも繰越収支差額において支出超過となっている場合、累積した支出超過が基本金を毀損していることとなるため、繰越収支差額の状況も併せて評価する必要があります。

【平均値】

 大学法人の場合、基本金比率は、平均値で例年97%程度になっています。

 

 今日は、ここまでです。



kaikei123 at 07:00│Comments(0)

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