【出資金】信用金庫への出資【有価証券】有価証券の評価換えの説明

2020年12月21日

【出資金】出資証券の期末評価

疑問こんにちは!今日は、ある高校法人での質問です。

 



<Q>【出資金】出資証券の期末評価

 信用金庫や協同組合に対する出資金についても有価証券のように年度末で評価の検討をするのでしょうか?

 

<A>

出資金には通常、流通市場がありません。ですから期末に時価評価を行う必要は通常ありません。

 ですが、出資証券の位置づけを「金融商品に関する会計基準」で確認すると、その第4項で出資証券は有価証券と同様に金融資産として扱われています。ですから、出資証券の会計処理は有価証券と同様に行うことになることも覚えておきます。

金融商品に関する会計基準

会計基準

.範 囲

3. 本会計基準は、すべての会社における金融商品の会計処理に適用する。

.金融資産及び金融負債の範囲等

1.金融資産及び金融負債の範囲(1)(1-2)

4. 金融資産とは、現金預金、受取手形、売掛金及び貸付金等の金銭債権、株式その他の出資証券及び公社債等の有価証券並びに先物取引、先渡取引、オプション取引、スワップ取引及びこれらに類似する取引(以下「デリバティブ取引」という。)により生じる正味の債権等をいう。

‥‥‥

 そうするとまれにですが、出資金の評価換えという話が起こってきます。具体的には、金融商品会計基準の21項で、「21. 時価を把握することが極めて困難と認められる株式については、発行会社の財政状態の悪化により実質価額が著しく低下したときは、相当の減額をなし、評価差額は当期の損失として処理しなければならない。」場合が出てきます。

(ほぼ同趣旨:「有価証券の会計処理等に関するQ&A」学校法人委員会研究報告第29号のQ9)

 

有価証券の会計処理等に関するQ&A(26.7委員会研究報告第29号)

Q9 有価証券類似の出資証券、抵当証券等についても、基準第27条の規定を準用して評価換えすべきですか。

A 一般の会計慣行では、 出資証券は金融資産であるため金融商品会計基準に従って処理される。その実態は市場価格のない株式に類似しており、取得価額をもって貸借対照表価額とされているが、発行会社の財政状態の悪化により実質価額が著しく低下したときは、相当の減額を行い、 当年度の評価差額として処理しなければならない。

また、抵当証券も金融商品であるが、証券としての流通性が低いために有価証券に準じた取扱いは行わない。したがって、時価のない金融商品として原則として取得価額で評価する。

有価証券類似の出資証券、抵当証券等の評価については、学校法人会計においても同様に考えられる。

 

<少し発展>

 出資証券は金融商品の一つとして有価証券を同じように会計処理を行います。また、金商法2条の有価証券の定義には、出資証券も有価証券の範囲に入っています。

 ですが出資証券の貸借対照表での表示は、企業会計原則や財務諸表等規則で有価証券とは別に出資金に表示することになっています。このためでしょうか、学校法人会計でも一般的な会計慣行に従い出資証券の貸借対照表での表示は出資金にしています。

 

 今日は、ここまでです。



kaikei123 at 07:00│Comments(0)

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