2019年01月15日
【資金】資金収支計算書に区分がない理由って何?
こんにちは!銀行からいらした高校法人の事務長からの御質問です。
<Q>資金収支計算書に区分がない理由って何?
従来からある資金収支計算書は、どうしてキャッシュフロー計算書のような区分がなかったのでしょうか?
<A>
今は、資金収支計算書には、附属表として活動区分資金収支計算書がありますが、資金収支計算書には、区分がありませんでした。
どうしてないかと言うのは資金収支計算書を作った人に聞いてみましょう。
現在の学校法人会計基準の素案になっている学校法人財務基準調査研究会の「学校法人会計基準」(昭和45年5月2日に当時の文部省に報告)の解説にそのヒントがあります。
出典は、「学校法人会計基準解説」(昭和45年8月。古川栄一編著)p43です。
従来のいわゆる収支計算書ではその収入支出を、たとえば「経常部」と「臨時部」というような名称を用いて、二つに区分して表示する場合が多かった。「基準」ではこのような、収入支出を区分して表示する方式をとらないことにしたのである。その理由は少なくとも二つある。 ひとつは、そのような区分を強制できる客観的な喋準が存在しないという理由であり、もうひとつは、資金収支をいかように区分表示してみても、そのことによって学校法人の財政上の課題とくに法人の財政的維持に積極的に応えることのできる資料が得られないという理由である。 |
今日は、ここまでです。
kaikei123 at 07:00│Comments(0)│