【基準25条】強制評価減から減損処理へ?【私学法】私立学校の特性って何??

2018年10月05日

【固定資産】学校会計と固定資産の減損会計の関係

基本金の取崩こんにちは!今日は、大学の外部理事さんからのご質問です。

 



<Q>【固定資産】学校会計と固定資産の減損会計の関係

 学校会計で固定資産の減損会計は、適用されないのですか?

 

<A>

 学校法人会計では減損会計は適用しません。

 ただ使えなくなった施設等について、有姿除却を行うことができます。

 

<少し説明>

1.企業の減損会計

 減損というのは「資産の収益性の低下により投資額の回収が見込めなくなった状態」をいいます。そして、このような場合に、「一定の条件の下で回収可能性を反映させるよう帳簿価額を減額する会計処理」をいう減損処理と言います(減損会計基準意見書)

 言い換えると減損とは、企業が所有する土地・建物・機械装置などの固定資産を使用することによって得られる投資収益が、その固定資産を取得した時の投資額(取得原価)を下回るようになったとき、つまり、投資額が回収できないことをいいます。減損会計が適用されれば、貸借対照表には回収される投資額が表示されます。企業会計では、貸借対照表に減損処理を行わない固定資産の取得原価(回収が期待される投資額)がそのまま表示されると、利害関係者が適切な意思決定を行えない危険性があると考えたのでしょう。

 減損会計の対象は、有形固定資産(土地、建物、機械装置など)、無形固定資産(のれんなど)、投資その他の資産(投資不動産など)です。

 

2.学校法人会計の立場

 この部分は、あり方検討会の報告書を引用させていただきます。

供檻 その他の論点

(1)減損会計について

○ 減損会計は導入しないが、使えなくなった施設等について、有姿除却の考え方を導入する。

 

 学校法人の有形固定資産の保有目的は、学校法人の教育研究活動を将来的に継続していくためであり、本来的に売買を目的とするものではない。このような学校法人の特性を踏まえると、企業のように、資産の収益性が低下して投資額の回収が見込めなくなった場合、当該資産の帳簿価額に、その価値の下落を反映させる減損会計の手続を行う必要性は薄いと考えられるため、企業会計で行われるような減損会計は導入しない。

 しかし、使用することをやめ、また、将来も転用するなどして使用することを予定しない資産については、実際に廃棄等の処分をするまで固定資産として計上し続けなければならない点で問題があるため、そうした場合に処分見込額を残して帳簿上から除く有姿除却の考え方を導入すべきである。

 現行の学校法人会計は、このあり方検討会報告書どおりになっています。

 

 今日は、ここまでです。



kaikei123 at 07:00│Comments(0) ★ 固定資産 | □□ 支出/経費

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