2017年10月18日

【注記】「有価証券の時価評価の注記」の一部省略の可否

有価証券こんにちは!私学の方の集まりでのご質問です。

 

<Q>「有価証券の時価評価の注記」の一部省略の可否

 前年度の決算書をみていると当法人では、株式の時価情報を注記しています。金額のない債券、投資信託、貸付信託も注記されているのですか、間違ってしまたのでしょうか?

※事務局加筆:多分、こんな感じ↓

1)有価証券の時価情報

〜躋臧宗 蔑)

 ¬精拮

 

当年度(平成29331日)

 

貸借対照表計上額

時価

差額

債券

株式

100

80

20

投資信託

貸付信託

合計

100

80

20

時価のない有価証券

 

有価証券合計

100

 

<A>

 この記載例は、基準改正に伴い発出された文科省の8号通知にありました。※学校法人会計基準の一部改正に伴う計算書類の作成について(通知) H25.9.2 25高私参第8号)

(1) 有価証券の時価情報に係る注記

近年の金融商品の多様化や、特にリーマンショック以降の経済状況の大きな変化に伴い、学校法人の資産運用のリスクを一層明確に把握しやすくすることが重要となっていることから、有価証券の時価情報を種類別に注記するものとする。

改正前の学校法人会計基準における有価証券の時価情報の注記に加えて、保有する有価証券の種類ごとの情報について、以下の例を参考に注記するものとする。

 参考例の注記が、上記の<Q>に記載した注記です。

 8号通知からは、「有価証券の時価情報を種類別に注記するものとする。」とあるので債券、投資信託、貸付信託の注記の必要によめます。

 
 この8号通知を補足的に説明する会計士協会の実務指針45号でも「当該注記は、学校法人の保有する有価証券を種類別に記載することにより、運用リスクを一層明確に開示することを目的としている。したがって、債券、株式、投資信託、貸付信託の4種類については、該当する種類がない場合であっても省略できない。」(5-2 有価証券の時価情報に係る注記の記載)としているので、やはり省略はできません。

 むしろ、実務指針では「なお、注記の趣旨に鑑みて、この様式にかかわらず、より詳細な種類内容を明細表として記載することを妨げるものではない。」として、より詳細な注記は認めています。説明責任を感じる改正となっていますね。

 

 今日は、ここまでです。



kaikei123 at 07:00│Comments(0)☆ 注記 

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