2017年09月07日
【資産】学校会計が圧縮記帳をしない理由?!
<Q>学校会計が圧縮記帳をしない理由?!
個人立の幼稚園です。耐震の補助金をもらい建物補強工事をしました。そこで個人所得税の申告では圧縮記帳をしました。具体的には、1億円の工事のうち補助金部分6000万円の建物圧縮損を計上して建物価額を4000万円にしました。
しかしながら、学校法人会計では圧縮記帳をしていません。どうしてですか?
<A>
学校法人の会計では「資産の評価は、取得価額をもってする」ことになっています(基準25条)。簡単に言うと学校会計では、資産の金額を購入価額で決めるわけです。学校会計では資産の評価額を取得価額としたので、誰が見てもはっきりとしていて一律で金額が決められるからです。学校は資産の売却を前提としていない団体なでの、有価証券を除いて時価評価もしていないわけです。
圧縮記帳は、税法固有の課税の繰延制度であって、補助金6000万円をもらって建物の耐震工事をしても建物圧縮損6000万円を計上して建物価額を減らしません。学校会計は、取得原価主義だからです。
今日は、ここまでです。