2017年04月19日

【基本金取崩額】経営の合理化って何だろう?

取崩こんにちは!今日は、短大の経理の方からのご質問です。

<Q>【基本金取崩額】経営の合理化って何だろう?

 基準31条‖2号の基本金を取り崩す場合の「その経営の合理化により第1号基本金の基本金対象資産を有する必要がなくなった場合」とありますが、「経営の合理化」ってどんな場合ですか?

 

<A>

 確か平成17年の基本金の取崩要件の緩和で話題になりました。

 そこで、まず当時の文科通知を見てみます。

■学校法人会計基準の一部改正について(通知) (17.5.13。17文科高第122)

第三留意事項

1基本金の取崩し要件の見直し(第31条関係)

(1)今回の改正は、これまで、学校法人が設置する学校を運営していく上で、キャンパス統合や、医療機器、パソコンなどの備品の保有形態の変更(購入から賃借への切り替え)など、学校法人の資産の整理合理化が進められても、これらについては、「諸活動の一部又は全部の廃止」を伴わないため、基本金を取り崩すことができなかったところであるが、学校法人を取り巻く状況の変化を踏まえ、これを取り崩すことができることとしたものであること。

 

 すなわち、経営の合理化により第1号基本金の対象固定資産の価額を維持する必要がなくなった場合や、将来計画等の見直しなどにより施設整備計画を変更又は廃止したため第2号基本の金銭その他の資産を将来取得する固定資産の取得に充てる必要がなくなった場合や、第3号基本金の金銭その他の資産を奨学事業等に充てる必要がなくなった場合等にも基本金を取り崩すことができることとしたこと。

 経営の合理化は、一般的には無駄をなくして効率の高い経営をすることで、リストラや機械化などがありますが、学校会計の「経営の合理化」は少し意味が違います。次は会計士協会の公表物もみてみます。

 

■基本金に係る実務上の取扱いに関するQ&A(学校法人委員会研究報告第15) 3−3基本金の取崩しの具体例 

 …… 

 経営の合理化により固定資産を有する必要がなくなった場合とは、次のア.の場合で基本金の設定対象となった資産と同一種類の資産を継続的に保持しない又はイ.の場合で当初に取得した資産の価額まで金額水準を回復する予定がない場合が該当する。

 ……

ア.所有していた固定資産を維持する必要がなくなったとき

イ.除却又は売却した資産と同一種類の資産を、当初に取得した資産より低い価額で取得したとき。

 具体的には次のような例が挙げられる。

 ……

経営の合理化により固定資産を有する必要がなくなった場合

 ・複数のキャンパスを統合した場合(事務局加筆:キャンパスを統合して不要なキャンパスを売却する)

 ・学生通学用バスを売却したが、今後取得しない場合

 ・校外の研修施設を処分したが、今後は学内施設において研修を行うこととし、今後再取得しない場合

 ・校舎等の建替えに要した額が、当初取得価額を下回った場合(事務局加筆:校舎を建替えたら昔より安く出来た。)

 ・年度一括対応によっている機器備品について、除却資産の取得価額より本年度に取得した資産の取得価額の合計額が少なく、今後当該除却資産と同等

 やはり学校会計で基本金を取り崩す場合の「経営の合理化」は、一般ビジネスで言う「経営の合理化」と少し違った定義になっています。


 
事務局の主観がいっぱい入りますが早分かりで言うと、学校会計では、設置学校はそのままあるのですが、以下の2つの場合を基本金の取崩原因の「経営の合理化」と言っているようです。

経営の合理化の2パターン

早分かりのコツ

(ア)資産を圧縮した

 例:キャンパスを統合し不要キャンパスを売却した

量が減った
(量↓)

(イ)再取得したら以前より安く買えた

 例:校舎を立て替えたら前より安くできた

価格が下がった
(価格↓)

 

 今日は、ここまでです。



kaikei123 at 07:00│Comments(0)TrackBack(0)☆ 基本金 

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