2017年02月28日

【質問特集3】補助金の会計処理について

質問こんにちは!今日は、ある学校会計の研修会での御質問を特集しています。幼稚園さんからの御質問です。

 

<Q3>補助金の会計処理について

 学校法人会計基準の改正に伴い、補助金の処理において、教育活動収支と特別収支のどちらに計上すべきものか判断基準を示していただきたい。

 平成28年2月の研修資料には、当該補助金交付の根拠法令、交付要綱等の趣旨から判断とあるが、同じ補助金でも購入するものによって、年度で計上する場所が異なるが、それは大丈夫か。

 また、消耗品と備品が混在するような場合、どのように処理をするのが良いのかなど、解釈の仕方で判断が分かれるような場合に、よりどころとなる考えや指針となるものがあれば教えて欲しい。

 

<A3>

 3つの段落があるので3つに分けて御回答いたします。

(1)補助金の交付の根拠法令、交付要綱等の趣旨から判断して施設設備のためという目的が明確な補助金収入のみ「特別収支」の「施設設備補助金」の科目で計上し、それ以外の補助金収入は、「教育活動収支」の「経常費等補助金」の科目で計上します。改正基準は、教育の経常費補助金(収入)を消去法で定義し広くとらえています。

(2)あくまでも補助金の表示区分は、交付者の意思(交付要綱等から読み取る)で決まります。

 会計的には「同じ補助金でも購入するものによって、年度で計上する場所が異なる」ことはありません。もし、あれば補助金の交付目的が変更されたこと等が考えられます。通常、想定できないケースなので所轄庁に確認するのがよいかと考えます。

(3)補助金の表示区分の根拠です。

・学校法人会計基準別表第一、第二

・文科省第8号通知毅押ァ複院豊

・実務指針45号1−4「補助金収入の区分」、1−5「施設整備目的で収受した寄付金収入・補助金収入の区分」、2−3「補助金の区分」

 

<解説>

 まず補助金の区分判断のポイントは2つです。

1.ポイント 攵探酲…蟲舛廼軌蕕鮃く捉える】

 まず、学校法人会計基準から復習です。

【別表第三】…今回の所轄庁の「処理標準」もほぼ同じ。

 

大科目

小科目

備考

教育活動収支

経常費等補助金

 

施設設備補助金以外の補助金をいう。

国庫補助金

 

地方公共団体補助金

 

特別収支

その他の特別収入

施設設備補助金

施設設備の拡充等のための補助金をいう。

 したがって、当該補助金交付の根拠法令、交付要綱等の趣旨から判断して施設設備のためという目的が明確な補助金収入のみ「特別収支」の「施設設備補助金」の科目で計上し、それ以外の補助金収入は、「教育活動収支」の「経常費等補助金」の科目で計上します(同趣旨、実務指針451-4)。改正基準は、教育の経常費補助金(収入)を広くとらえています。

 

2.ポイント【入口の交付目的で判断】

 改正基準の基本的な考え方は、「教育活動による資金収支」を広く捉える考え方で、「施設整備等活動による資金収支」の活動区分に含まれる補助金は、交付者の目的が、施設又は設備の取得等に充てることが明確な場合に限定して捉えました。

 ですから、例えば、経常費等補助金が図書や機器備品といった設備関係支出を補助対象とした補助金を収受したとしても、その補助金が学校の教育活動の維持向上等に寄与するための経常的経費の補助であるので、その補助金の全てを「教育活動収支」の経常費等補助金収入としています。

 

以上、ご参考になれば幸いです。



kaikei123 at 07:09│Comments(0)TrackBack(0)■■ 収入/補助金収入 

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