2016年12月19日

【法】そもそもPTAなど「人格のない社団」って何?

PTA2こんにちは!今日は、地方の高校での御質問です。

 

<Q>そもそもPTAなど「人格のない社団」って何?

 最近、会計士監査で周辺会計が注目されていますが、そもそもPTAなどの「人格のない社団」って何ですか?

 

<A>

 人格のない社団についての定義は、学校会計の法規集では税務編で見かけるので、まずは税務から見ていきます。

 

(1)税務の場合

 法人税では、「人格のない社団等」とは法人でない社団又は財団で代表者又は管理人の定めがあるものをいい(法人税法第2)、法人とみなして法人税法の規定が適用することになっています。(法人税法第3)

 そして「等」をとって定義を煮詰めると、「法人でない社団」とは、多数の者が一定の目的を達成するために結合した団体のうちで法人格を有しないものであるから、単なる個人の集合体ではなく、団体としての組織を有して統一された意思の下にその構成員の個性を超越して活動を行うものであると定義されます(法人税法基本通達1−1−1)

 さらに「法人税法基本通達逐条解説」(H23版)とみてみると、

 私法上にいう人格のない社団(いわゆる権利能力なき社団)とは、

ゞζ韻量榲のために結集した人的結合体であって、

団体としての組織を備え、

そこには多数決の原則が行われ、

す柔員の変更にかかわらず団体そのものが存続し、

イ修料反イ砲茲辰涜緝修諒法、総会の運営、財産の管理等団体としての主要な点が確定しているものをいう

 とされているが(昭39.10.15最高判)、税法上の考え方も同じことであるので、本通達においてはそのことが明らかにされている。

 税務をみていたら法律的な定義もわかりました。

 

(2)事務局補足

 「人格のない社団」の人格は、法律的には権利能力のことをいいます。

 人格のない社団を文字どおり解釈すると、「実質的には社団法人と同じ実態をもちながら法人格のない団体」と読めそうです。

 日常用語では、任意団体といったりします。銀行では、預金通帳と作る場合は法人格がないので「団体名+代表者○○○」となります。

 学校関係の人格のない社団の具体例としては、PTA、保護者会、同窓会、後援会、生徒会などが思い浮かびます。

 

 やはり、最後に法律を少しだけみてみます。

(3)法律編「権利能力なき社団」

 一定目的の下に接合した集団でありながら権利能力を持たないもの。法人となれるものでも手続未了のものなどはこれに当たる。

 権利能力なき社団はその実質からして、できるだけ社団法人に近い取扱いをさせることが適当である。すなわち、社員の多数決で意思を決定し、代表者によって行動する。その財産は社団自身のものであり、債務も同様である。その構成員は会費その他団体の規則で定まった以上の責任を負わないものとされている。

 なお、権利能力なき社団の財産を公示するためには、預金などでは代表者の肩書きを付ける。しかし、土地・建物については、この方法が認められていないために、代表者の個人名義で信託的に登記するより方法がない。

(出典:「図解法律用語」p226自由国民社。H23年)

権利能力なき社団 

 今日は、ここまでです。



kaikei123 at 07:01│Comments(0)TrackBack(0)◎ 法人運営 

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