2016年11月04日
【注記】注記事項の重要性ってどう決めるの?!
<Q>注記事項の重要性ってどう決めるの?!
改正基準の研修会に行ってきました。例えば「有価証券の時価情報」に重要性がある場合はに注記事項として注記するとのことでしたが、重要性という言葉の意味がピンときません。説明してください。
<A>
例えば、有価証券の時価情報であれば「(8)その他財政及び経営の状況を正確に判断するために必要な事項」の注記事項として記載します。
ここでの重要性の判断は、注記項目が計算書類に与える影響額又は学校法人の財政及び経営の状況に及ぼす影響により判断します。
もう少し具体的に言うと、重要性の判断基準は、学校法人の規模等によって一概に金額基準を示すことはできないのですが、ヒントとしては、学校法人の資産総額若しくは事業活動収入計、経常収支差額又は基本金組入前当年度収支差額などに照らして重要な影響を与える場合やその事項に重要性がある場合には、財政及び経営の状況を正確に判断するために記載することとなります。
そして、重要性の判断については、学校法人の規模によって異なるため、学校法人が決定し毎年度継続的に採用することが望ましいとされています。
今日は、会計士協会の研究報告16号を参考に回答しました。注記で困ったら研究報告16号は便利です。
今日は、ここまでです。