2016年06月13日
【監査】理事者確認書の意味って何だ??
<Q>理事者確認書の意味って何だ??
会計士さんから監査証明書と受け取る場合、当校では学校で作成した理事者確認書と交換します。この当校で作成する理事者確認書の意味を教えて下さい?
<A>
学校では、計算書類を作り、公認会計士がその内容を証明します。
ここで、理事者確認書は、学校が計算書類をきちんと作った宣誓書のようなものです。計算書類については、学校に作成責任、監査人には証明責任があるわけです。
さて、公認会計士の監査業務のより所の基本となる監査基準では、
9 監査人は、 適正な財務諸表を作成する責任は経営者にあること、 財務諸表の作成に関する基本的な事項、経営者が採用した会計方針、経営者は監査の実施に必要な資料・を全て提示したこと及び監査人が必要と判断した事項について、経営者から書面をもって確認しなければならない。 |
とあります。
このため、理事者確認書は、監査の意見表明をする最終段階、簡単に言うと監査報告書を学校に提出する最終段階で、監査報告書と理事者確認を交換することになります。
理事者確認書の解説は、「理事者確認書に関するQ&A」(学校法人委員会研究報告第14号)に詳しくあります。
一般的な経営者の確認書の解説は、監査基準委員会報告書580「経営者確認書」(日本公認会計士協会)にあります。
今日は、ここまでです。