【減価償却】建物の改修工事の耐用年数【運営】別会社を設立したい!

2016年05月12日

【基本】非資金取引とは?

強調こんにちは!今日は、大学法人の総務課長さんからのご質問です。

 

<Q>非資金取引とは?

 会計士さんが非資金取引と言っていたのですが、とのような取引を言うのですか?

 

<A>

 非資金取引は、現金預金の収支を伴わない取引を言います。例えば、現物寄付、固定資産の減価償却額、人件費の退職給与引当金繰入額、基本金の組入取引などがあります。現金預金の動きがない取引です。

 経理的に言うと、仕訳の相手科目が現金預金でない取引です。現金預金の増減がない取引です。

 

<発展>

 非資金取引と言う言葉については、あまり学校会計では見かけません。

 一つだけ文部省の通知に非資金取引の説明が集中してあります。

「小規模法人における会計処理等の簡略化について(報告)」について(通知)(昭49.3.29。文管振第87号)です。

 ここでは、知事所轄学校法人の会計処理について

「(1)日常の取引は,支払資金の収支を中心に会計処理を行い,非資金取引は期中の会計処理を省略することとし,主として会計年度末に消費収支計算(※今で言う事業活動収支仕訳)の整理を行うこととする。」として、続く第4号様式で非資金取引の例示がたくさんあります。これを参考にアレンジして非資金取引をまとめてみます。

※非資金取引の例


取引例

仕訳例

借方

貸方

1.(略)

 

 

2.各種の振替仕訳

 

 

 2-1借入金の長短振替

長期借入金

短期借入金

3.資産の売却に係る資金収支科目の整理と消費収支科目(現在の事業活動収支科目)の付加(2022.12.29訂正)

 

 

 3-1有価証券売却収入が有価証券の簿価を超える場合、その差額を帰属収入(現在の事業活動収入)に計上(2022.12.29訂正)

有価証券売却収入

有価証券

有価証券売却差額

4.資産の除却、廃棄

 

 

 4-1図書の廃棄

図書処分差額

図書

5. 消費収支科目の付加

 

 

 5-1現物寄付の受入

機器備品

現物寄付

 5-2減価償却額の計上

減価償却額

減価償却累計額

 5-3退職給与引当金の計上

退職給与引当金繰入額

退職給与引当金

6. 販売用品の棚卸整理

 

 

 6-1期首用品の振替

補助活動支出

販売用品

 6-2期末用品の振替

販売用品

補助活動支出

7. 基本金の組入

 

 

 7-1基本金の組入

基本金組入額

基本金


 

 今日は、ここまでです。



kaikei123 at 07:00│Comments(2) ☆ 計算書類 

この記事へのコメント

1. Posted by 金之助   2022年12月29日 17:37
非資金取引について。有価証券や有形固定資産を売却した場合に売却収入があり、売却損益がでますよね。この場合、現金預金が動いているので、非資金取引にはならないと思いますが、上記の例を見ると有価証券の売却差額などと書いてありますが、どいいう事ですか?
2. Posted by 広場の事務局   2022年12月29日 23:01
確かに誤解を招く表現でした。教えていただき、ありがとうございました。
取引例の列の「3‥‥」及び「3-1‥‥」を文部省通知の原文に変更いたしました。

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