2015年07月06日
【運営】科研費の管理
<Q>科研費の管理 科研費の不正使用が問題になることがあると聞ききましたが、どんな不正があり、対策があるのですか? <A> 科研費の不正使用についての問題はいろいろあるのでしょうが、一例のご紹介です。 【不正のリスク】 科学研究費補助金の枠内では担当研究者の自由裁量の余地が大きいため、研究費が不足している場合等には、架空の支出を偽装する等の方法で当該補助金を不正に受給し、他の研究又は私的に流用する。 【対策例】 不正受給に対して ・申請時点で担当者以外の者が、申請内容の検証を行う。 ・申請時点で一定の承認手続を行う。 流用に対して ・担当研究者以外の者が、機器備品等の発注や検収を行う。 ・支出内容については、担当研究者以外の者が帳簿と証憑書類を照合する。 (参考:監査基準委員会報告書240「財務諸表監査における不正」を学校法人監査に適用する場合の留意点(学校法人委員会研究報告第10号) なお、科研費の管理については「研究機関における公的研究費の管理・監査のガイドライン(実施基準)(平成26年2月18日改正)」が参考になります。 http://www.mext.go.jp/a_menu/kansa/houkoku/1343904.htm 今日は、ここまでです。