2014年11月26日
【償却】グループ償却に備忘価額がない理由
<Q>グループ償却の備忘価額がない理由
机、椅子などの機器備品についてグループ償却をしている場合、償却を完了しても備忘価額を残さないのは何故ですか?
<A>
グループ償却は、個別償却に代わって事務手続の簡素化のために認められた償却制度です。
そのために償却完了時点では、備忘価額を残さないことになっています。
同じように、グループ償却は、グループ化した機器備品の耐用年数経過前に除却した機器備品がある場合にも、原則は個別資産の除却処理は行いません。
グループ償却は、個別償却に対する実務上の簡便法なので、割り切って単純に機械的に償却計算をしているのです。
ただ、償却済みで帳簿にグループ償却資産がなくなっても現物があれば、資産管理台帳で資産管理をしなければなりません。あくまでも簡便法は償却計算と会計処理だけです。
今日は、ここまでです。