2014年11月25日
【科目】「ソフトウェア仮勘定」って何?
<Q>「ソフトウェア仮勘定」って何?
改正基準の科目の見直しをしています。その新科目表の中にソフトウェア仮勘定があるのですか、どういう場合に使う勘定科目ですか?
<A>
平成20年の文科省から「ソフトウェアに関する会計処理について(通知)」(平20.10.9。20高私参第3号)が発出され、この会計処理の実務を会計士協会が実務指針42号として公表しました(「ソフトウェアに関する会計処理について(通知)」に関する実務指針。平成21年1月)。
前置きが長くなりましたが、簡単に言うと平成21年度よりソフトウェアの会計処理がかわり、会計士協会の実務指針42号にソフトウェア仮勘定の科目が登場しました。具体的には、「1-3 学内制作したソフトウェアの処理」に文中にあります。
では、そのソフトウェア仮勘定ですか、
・ソフトウェアを学内制作する場合、ソフトウェアの制作開始時においては、ソフトウェアの利用者が要求する機能を発揮するソフトウェアが完成し、かつ、実際の業務での使用に耐えられるかについて、確実に判断することには困難を伴うことが考えらます。そこで、将来の収入獲得又は支出削減が確実であると認められる状況になったとき、ソフトウェア仮勘定などの資産科目への計上を開始します。
・また、ソフトウェア仮勘定などへの費用の集計は、実質的にソフトウェアの制作作業が完了したと認められる状況になったときまでであり、制作作業が完了したことを立証できる証憑に基づいて決定します。
そのような証憑としては、例えば、ソフトウェア作業完了報告書、最終テスト報告書等が考えられます。集計する経費の範囲については、資産計上開始時から終了時までの人件費、教育研究経費及び管理経費であり、データコンバート費用、トレーニング費用は集計しません。
・なお、財務分析等に当たっては、ソフトウェア勘定に人件費及び経費等が含まれていることに留意下さい。
今日は、ここまでです。