【経費】周年式典費用の会計処理【収入】歌舞伎鑑賞会の収入

2014年10月31日

【注記】「翌会計年度以後の会計年度において基本金への組入れを行うこととなる金額」の範囲

質問こんにちは!学校会計の仲間からのご質問です。今日は、中級以上のQAです。少し難しいですが、スタートです!


<Q>注記の範囲

(翌会計年度以後の会計年度において基本金への組入れを行うこととなる金額)

 ある団体の研修会で、注記について解説があり、学校会計の仲間から質問を受けました。

 研修会では、計算書類34条Α嵳皺餬彷度以後の会計年度において基本金への組入れを行うこととなる金額」の対象になる基本金は、第1号基本金から第4号基本金まですべてが対象になるのですか?」と言うQAでした。

 この団体の回答は、第1号基本金のみを対象とするとのことでした。

 ただ、理由を聞くと難しかったので、何か他の説明はできないのですか?


<A>

まず、この団体の説明を見てみます。

 「第1号基本金から第4号基本金までのいずれを対象とするのかなど具体的な記載の対象が明示されていないが、貸借対照表の注記として、固定資産に対する基本金の充足率の観点から、回定資産の取得資金が借入金又は未払金などの他人資金によっている部分を把握する趣旨であることを勘案すると、当該金額は第1号基本金の未組入額であると考えられる。」

 「一方で、第2号基本金及び第3号基本金は将来に向かつて計画的に積み立てていく性格のものであるため、脚住記載の対象にならない。また、第4号基本金は定められた計算額を組み入れるものであることから、翌会計年度の計画に組み入れることは想定されていないと考えられる。」


 それでは、別解をしてみます。

【別解1】基本金明細表(第9号様式)を見てみよう!

 基本金明細表(第9号様式)をみると、未組入高の計算が求められているのは第1号基本金と第4号基本金だけです。ここで第2号基本金と第3号基本金には、未組入高は算出されません。第2号、第3号に未組入の注記は出てきません。

 第2号基本金、第3号基本金は、将来の事情に応じ変更もされ得るという予定的・可変的な性格を持っているため、要組入高の欄は「−」とし、その関係で未組入額も「−」としました(野崎先生の基準詳説p136)。


 第4号基本金は、算定の基礎となる「恒常的に保持すべき資金の額について」(昭62.8.31文高法第224号)で当年度の組入が強制されています。つまり、翌年度の組入はなしです。ただ、基本金明細表では、未組入欄が残っています。この点については、「なお,改正時の過渡的な措置として組入高によっては未組入高が発生することもある。」(野崎先生p136)と言うことです。この改正は昭和62年基準改正のときの経過措置の話なので今はありません。
 このため、野崎先生は続けて、「1号基本金、第4号基本金の未組入高の合計(当期末残高)は、
貸借対照表の脚注に記載されることになる。」としています。
 昭和634月改正施行の学校法人会計基準で基本金制度が変わりました。
 基準303項より、基本金組入れを翌会計年度以降に行うこととなる金額は、当該固定資産の取得原資が借入金や未払金などの負担付きの資金である場合、すなわち帰属収入をもって充てることができなかった金額となりました。
(野崎先生の基準詳説。例えば、P11P99〜、P199など)
 はしょって言うと、「基準30条第3項」の金額=翌会計年度以後の会計年度において基本金への組入れを行うこととなる金額 です。


【別解2】基準30条第3項の利用

「(キ)1号基本金、第4号基本金の未組入高の合計(当期末残高)は、貸借対照表の脚注に記載されることになる。」としています(p137)。今でも基本金明細表の第4号基本金の「未組入高」の記入欄は残っており、また改正基準でも残っています。この団体の説明と矛盾しますが、ここの説明は実務の成熟を待つことにします。

 

 今日は、少し難しかったでしょうか??

 個人的には、別解1が一番シンプルでわかりやすいです。

 

<追伸>

 本問はいつか改訂します。

 今日は、ここまでです。



kaikei123 at 07:00│Comments(0)TrackBack(0) ☆ 基本金 | ☆ 注記

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
【経費】周年式典費用の会計処理【収入】歌舞伎鑑賞会の収入