2014年07月15日
【改正基準】金融商品の時価会計は採用しないの??
<Q>金融商品の時価会計は採用しないの??
学校会計では、金融商品について時価会計は使わないのですか?
<A>
現行基準及び平成27年度施行予定の改正基準でも金融商品について時価会計を採用する予定はありません。
理由としては、学校法人の資産運用は売却を目的としていないし、運用については安全性が重視されているので時価会計の採用予定はありません。
<発展>
1.運用は安全性重視
また、学校法人の資産は、その設置する学校の教育研究活動を安定的・継続的に支えるための大切な財産であるため、運用の安全性を重視することが求められています(「学校法人における資産運用について(通知)」H21.1.6。20高私参第7号)。
2.資産運用は売買目的でない
「学校法人会計基準の在り方について報告書」(H25.1)が参考になります。
(評価替え)
「学校法人の資産運用は売買目的でなく、満期保有目的のものが主であるため、時価会計を導入せず、注記情報の充実で対応すべきである。このことから、有価証券の評価は現状の取得原価主義を維持し、その時価が著しく下がり回復の見込みがない場合についてのみ評価替えをすべきである。なお、時価の著しい下落や回復の見込みについての具体的な判断基準などの運用について、より明確に示す必要がある。」
今日は、ここまでです。