【公表】「学校法人会計基準の改正に関する説明会」への質問回答集【運営】校長の選任方法

2014年03月04日

【運営】監事の理事会・評議員会への出席義務??

聞くこんにちは! 大学法人の監事さんからのご質問です。

<Q>監事の理事会・評議員会への出席義務

 当大学の理事会や評議員会が開催される場合、毎回、理事は出席しなければいけなのですか?

<A>

  しかしながら、私学法の37条を確認します。

私立学校法

37条(役員の職務)の監事の部分を抜粋

3 監事の職務は、次のとおりとする。

 1.学校法人の業務を監査すること。

 2.学校法人の財産の状況を監査すること。

 3.学校法人の業務又は財産の状況について、毎会計年度、監査報告書を作成し、当該会計年度終了後2月以内に理事会及び評議員会に提出すること。

 4.第1号又は第2号の規定による監査の結果、学校法人の業務又は財産に関し不正の行為又は法令若しくは寄附行為に違反する重大な事実があることを発見したときは、これを所轄庁に報告し、又は理事会及び評議員会に報告すること。

 5.前号の報告をするために必要があるときは、理事長に対して評議員会の招集を請求すること。

 6.学校法人の業務又は財産の状況について、理事会に出席して意見を述べること。

 監事の職務には、学校法人の業務を監査すること(私学法37条1号)、監査の結果、不正の行為等を発見したときは、所轄庁又は理事会と評議員会に報告すること(同条4号)、並びに学校法人の業務と財産の状況について、理事会に出席して意見を述べること(同条6号)が含まれているので、監事が監事の職責を果たすためには理事会や評議員会に出席すべきことは言うまでもありません。

 他方で、理事会の構成員は理事であり、評議員会の構成員は評議員であり、監事は理事会や評議員会の構成メンバーにはなっていません。また、私学法の37条をみてもわかるように私学法で監事の理事会・評議員会への出席が法律で強制されてはいません。

 法律的な解釈を、弁護士の俵先生の文章を引用すると、「監事に理事会出席を求めるよう行政指導がなされることがあるが、それが監事の職務執行上有益であると解されるからであって、監事に出席義務があるわけではない。」となっています。(「解説私立学校法(新訂版)p289。俵正市先生・H22法友社」

 また、俵先生は、監事が理事会に出席した場合の取扱いについて、

「もっとも、理事会は理事を構成員とする会議であるから、監事が理事会に出席しても、理事と同様の立場で議案について発言をしたり、議決に加わったりすることができないことはいうまでもない。監事としての職務執行に必要な範囲で、議長の許可を得て報告し、意見を述べることになる。そして、監事の職務遂行の便宜を図るため、監事に対しても理事会開催を通知し、報告、意見陳述を求められたときは、議長は、これを尊重して議事を進行すべきであろう。」とも実務的なコメントを述べています。

 結論としては、監事の理事会・評議員会への出席は、その会の構成員ではないので私学法で強制されてはいません。しかしながら、監事の職務遂行上は、出席すべきである(出席するのが望ましい)と言うことになります。

 また、理事会・評議員会からすれば、会の運営に当たっては、適正な法人運営を確保するために監事の報告や意見陳述を尊重して議事を進めることになります。

 今日は、ここまでです。



kaikei123 at 07:00│Comments(0)TrackBack(0) ◎ 法人運営 

トラックバックURL

コメントする

名前
 
  絵文字
 
 
【公表】「学校法人会計基準の改正に関する説明会」への質問回答集【運営】校長の選任方法