2013年11月12日
【資産】卒業生が寄贈した樹木の会計処理
<Q>卒業生が寄贈した樹木
前年度の卒業生より校庭に樹木の現物寄付を受けました。この場合の会計処理を教えて下さい。
<A>
樹木の現物寄付については、学校では通常、構築物で受け入れます。もちろん学校の経理規程で定めた固定資産の計上金額を超える場合です。また、決算では学校が決めることですが通常、基本金の組入対象資産になってくるでしょう。
受入の値段は、贈与時の時価によります(基準25条)。また、樹木は植えて初めて「立木」になるので植樹にかかった費用は取得価額に含めて資産計上します。
次に減価償却の有無ですが、学校会計では特に定めはありません。単純に考えると立木は毎年、大きくなるので減価償却がいらないようにもみえるのでが、ここでは企業会計を参考にしてみます。企業会計を見てみると、企業会計は税務の取扱いを参考にします。
税務では、樹木は立木として扱い、構築物の緑化施設をして20年で減価償却をします(耐通2‐3‐8の2)。
そうすると学校の経理規程で特に定めがなければ、構築物として時価で計上して20年で減価償却するのが一つの方法です。
今日は、ここまでです。