2012年12月04日
【大学】文科省の運営調査って何?!
こんにちは! ある学校法人で文科省の運営調査の話題が出ました。
<Q>文科省の運営調査って何ですが?
<A>
文科省の運営調査は、「学校法人運営調査委員会」のことだと思います。
学校会計の会計法規集にもたまに見かけます。代表的な文科省通知には、「学校法人における資産運用について(通知)」(H21。参事官通知)や「学校法人会計基準に基づく基本金組入れについて」(H8。学校法人課長通知)に学校法人調査委員会が登場します。
さて、この学校法人運営調査委員会は、文部科学省組織規則第45条に規定する学校法人運営調査委員の会議をいいます。委員制度は、昭和59年10月「学校法人運営調査委員制度」にて創設されました。
以下は、文科省のホームページからの情報を少しだけ整理しました。
【学校法人運営調査委員制度の概要】
<目的>
学校法人の管理運営の組織及びその活動状況、財務状況等について、実態を調査するとともに、必要な指導、助言を行い、学校法人の健全な経営の確保に資することを目的としています。
<運営調査事項>
(1)学校法人の管理運営の組織及びその活動状況に関すること
役員、評議員の就任状況、理事会、評議員会の開催・審議状況等
(2)学校法人の財務に関すること
経年的財務状況、会計処理状況、収益事業の実施状況等
(3)その他学校法人の業務の執行状況等に関すること
業務の執行状況、経営方針、設置している大学等の教育等の状況等
<運営調査の方法等>
(1)学校法人ごとに学校法人運営調査委員及び事務官をもって書類審査、実地調査等の方法により実施
(2)それら運営調査事項を踏まえ、学校法人運営調査委員会を開催し、必要に応じて指導、助言すべき事項を当該学校法人に対して通知
<運営調査対象法人>
・毎年50法人程度について、実地調査を実施。
・具体的には、平成21年度であれば実地調査は53法人で学校法人運営調査員会の開催は3回でした。
・調査法人数だけで言うと、平成22年度は54法人、平成23年度は35法人について実地調査
<学校法人運営調査委員の構成>
私立学校関係者、公認会計士、弁護士、マスコミ関係者等の学校法人制度に詳しい30人の委員に委嘱
今日は、ここまでです。