2013年02月12日
【修繕費?】人工芝の撤去費用
こんにちは!都内の高等学校さんから「人工芝の張り替え工事」のご質問です。
<質問>固定資産取得や修繕に伴い発生する撤去費用の会計処理についてのご質問です。
人工芝がはげてきたので、新しい人工芝に張り替えます。新しい人工芝は防水性や耐久性がアップします。
さて、この場合、人工芝張替に伴う既設の人工芝撤去費用は、新しい人工芝の取得価額に含めるのでしょうか、あるいは撤去費用として経費処理するのでしょうか?
<ご回答>
旧人工芝の撤去費用は、人工芝の価値を高める支出ではないので、通常は経費処理します。
また、新しい人工芝は、通常、耐久性が向上したり防水性が向上したりするので構築物として資産計上することになるでしょう。構築物の覚え方は、土地にくっついている建物以外のものと覚えると便利です。
さて、本問の経費にするか固定資産にするかは事実認定の問題ですで、学校の説明の仕方で会計処理が変わってきます。ですから、学校では、修繕費と固定資産の区分基準をクリアーに説明できるようにしておくことが大切です。
<解説>
固定資産の経理では、固定資産と修繕費の区分が大切です。固定資産に関連した支出が固定資産になるのか、それとも修繕費になるかどうかで、消費収支差額の金額が変わってくるからです。
大きな目安としては、固定資産に関連した支出で、資産の価値をアップさせる支出は固定資産になります。逆に、価値がアップするというよりも、取得した当時の現状に回復する支出は修繕費です。修繕費は、機能維持・新品に戻る感じの支出です。
※修繕費と資本的支出の違い
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修繕費 |
資本的支出 |
内容 |
従来と価値は同じ =従来製品の新品に戻る感じ |
従来より価値アップ =新型製品に変わる感じ |
会計処理 |
経費処理 |
資産計上 |
今日は、ここまでです。