2011年05月23日
【注記】担保資産の注記
<Q>貸借対照表に注記する、「(5) 担保に供されている資産の種類及び額」はどんな感じで書いたらよいのですか?
<A>
お金を借りたときに土地、建物、定期預金などを担保にいれることがあります。さて、今日は、ポイント形式で解説します。
1.必須の注記
まず、担保資産の注記は、学校法人会計基準第34条で決められている必ず注記しなくてはならない注記です。金額の大小に関係ありません。
担保資産がなくても書きます。
例:5.担保に供されている資産の種類及び額 なし
2.記載例
文科省の通知に記載例があります。
5.担保に供されている資産の種類及び額
担保に供されている資産の種類及び額は、次のとおりである。
土 地 ×××円
建 物 ×××円
「学校法人会計基準の一部を改正する省令の施行に伴う計算書類の作成について(通知)」(平成17年5月13日 文部科学省高等教育局私学部参事官通知 17高私参第1号)
3.金額は簿価で書く。
担保に入っている土地、建物などの金額は帳簿価額で書きます。理由は、この注記はあくまでも貸借対照表の追加説明内容だから帳簿価額になります。
担保建物などについて取得価額だけでの記載では誤りとなります。
古い学校法人会計基準の解説書では、取得価額と帳簿価額の併記の例も紹介されています。現在でも、帳簿価額が記載されていれば、取得価額との併記もOKです。