2011年02月28日
【幼稚園】経理を簡単にしたい!
<Q>事務職員はいろいろな仕事を兼務しており、経理事務が手薄になっています。会計処理をなるべく簡単にしたいのですが、何か良い方法はありますか。
<A>
確かに幼稚園では事務体制が弱いことがあると思います。
まず、会計処理に関しては、学校法人会計専門の会計ソフトの利用をお勧めします。探せば良心的な値段のソフトもあるはずです。(※この「学校会計の広場」は、中立の観点から特に推奨ソフトを書けなくてごめんなさい。)
また、会計処理の簡略化については、古い通知ですが文部省の通知があり、現在でも利用可能です。
「小規模法人における会計処理等の簡略化について(報告)」について(通知)
文管振第87号 昭和49年3月29日 文部省管理局長通知
<この通知の要旨 以下の青字は事務局で加筆部分>
(1)簡便な消費計算法の採用
日常の取引については,支払資金の収入・支出を中心に会計処理を行い,消費収支計算に関する会計処理は,主として会計年度末にその整理を行うこととする。
(したがって,未収入金,未払金の発生並びに現物寄付金,減価償却額の計上など支払資金の収入・支出とならない取引については,期中における会計処理を省略し,会計年度末において一括して処理することができる。ただし,前期末前受金及び前期末前払金については,会計年度始めにおいて処理することが望ましい。)
(2)現金主義の採用
一定の契約に基づいて継続的に受ける用役に対する支出(電気,ガス,水道,電話,保険料の料金)の処理については,会計年度末における前払金や未払金の計上を省略し,当該用役に対する支払資金の支出をした会計年度の消費支出として処理することができる。
また,一定の規約に基づいて継続的に受ける収入(受取利息等)についても,上記に準じて処理することができる。
(3)販売品の簡便処理
販売用文房具,制服等の購入支出については,当該物品を購入した会計年度の消費支出として処理することができる。ただし,会計年度未において当該物品の有高が多額である場合には,当該有高を消費支出とすることなく流動資産として貸借対照表に計上処理しなければならない。
(4)経費の小科目利用
幼稚園のみを設置する学校法人にあっては,運動会,学芸会等日常の教育活動の一還としての諸行事に係る経費並びに保育研修会,楽器指導講習会等教職員の資質向上のための研修会,講習会等への参加に係る経費については,それぞれ形態分類によらない小科目を設定することができる。ただし,これらの小科目の金額が多額となる場合は,その小科目の内訳を形態分類により表示することが適当である。