【休憩室】水芭蕉の花、今日から四月。【休学者】授業料の免除・減免

2010年04月05日

【保育料】保育料の減免の会計処理

入園こんにちは! 幼稚園に新しくいらした経理責任者の方からのご質問です。

 

 

 

 

<Q>例えば、保育料(授業料に相当)が月額3万円で、教職員の子女の対し保育料を1万円減免した場合、当校では

  (借方)授業料収入 30,000 (貸方)預金   30,000

  (借方)人件費支出 10,000 (貸方)授業料収入10,000

 としています。

この場合、実際の入金額2万円だけ授業料収入に計上するのではダメなのですか?

 

<A>

 保育料(授業料)を減免した場合の会計処理のご質問ですね。

 考え方としては、貴方が言う「純額法」と従来の幼稚園の会計処理の「総額法」が考えられますね。実際の入金額が2万円なのでお気持ちは分かります。

 ただ、保育料(授業料)の減免については、日本公認会計士協会から指導が出ていて、原則、総額法にして下さい。と言うことになっています。

 

<解説>もっと詳しく知りたいと場合は、こちらをご覧下さい。

学校法人委員会報告第30

授業料等の減免に関する会計処理及び監査上の取扱いについて

(昭和58328日 日本公認会計士協会)

 

1) 授業料等の減免を行った場合の会計処理方法には,次の2つの方法が考えられます。

 

イ.減免額控除後の金額を授業料収入に計上する方法(純額法)

  ←貴方の考え

ロ.減免額控除前の金額を授業料収入に計上し,減免額を人件費支出等に計上する方法(総額法)

  ←従来の幼稚園の会計処理

 

 支払資金との直接の関連性を有する点からは純額法が,また学校法人の諸活動に対応する収支を表わすという点からは総額法が適していると考えられます。 

 

いずれの方法も根拠があり,一方のみを非とすることはできないのですが,計算書類を利用する場合の実務上の有用性を重視し,その上で統一的な会計処理によっていることが便宜であることなどを考慮して,本報告において総額法を原則的な方法として採用しました。



kaikei123 at 07:27│Comments(0)TrackBack(0) ■■ 収入/学納金収入 

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