2009年11月09日
【資産】償却完了と備忘価額
<Q>当学校では机、椅子の減価償却については、取得年度ごとに同一耐用年
数のものをグループ化し、一括して償却する方法をとっています。この場合、耐用年数が経過した後も使用している備品が相当数あります。
これらの備品については耐用年数経過後、会計上は除却処理をしたいと思いますが認められるでしょうか。
<A>
(1)償却完了後は除却できる
ご質問の償却方法を採用している場合は、机・椅子に償却完了後も備忘価額を付しておく必要はありません。と言うのは、机・椅子を廃棄する場合の会計処理の繁雑さを回避するため、耐用年数経過時に会計上除却処理することは認められます。
(2)耐用年数は十分検討する
ただ、このような方法を用いている場合には、耐用年数ごとのグループ化に当たって、適当な耐用年数が採用されるよう、十分な検討が必要となります。
(3)現物管理
また、会計上除却処理をした資産と言っても、なお現品がある以上、資産管理台帳などによって十分な管理が必要です。
参考:固定資産に関する実務問答集(中間報告)昭和55年公認会計士協会