2007年10月08日

【30条】大切な基本金の組入れとは!

案内

 こんにちは! 今日は、基本金の第2回目。基本金の組入れを説明しましょう。基準第30条(基本金への組入れ)です。

 

 はじめは慣れない言葉の基本金の組入ですが学校会計ではとても大切な概念です。基本金の組入を超簡単な言葉で言うと、教育に必要な設備を自己財源で買ったことを意味しています。では条文からみていきます。

 

第30条(基本金への組入れ)

 学校法人は、次に掲げる金額に相当する金額を、基本金に組み入れるものとする。

 ― 学校法人が設立当初に取得した固定資産で教育の用に供されるものの価額又は新たな学校の設置若しくは既設の学校の規模の拡大若しくは教育の充実向上のために取得した固定資産の価額

 二 学校法人が新たな学校の設置又は既設の学校の規模の拡大若しくは教育の充実向上のために将来取得する固定資産の取得に充てる金銭その他の資産の額

 三 基金として継続的に保持し、かつ、運用する金銭その他の資産の額

 四 恒常的に保持すべき資金として別に文部大臣の定める額

 

2 前項第2号又は第3号に規定する基本金への組入れは、固定資産の取得又は基本金の設定に係る基本金組入計画に従い行うものとする。

 

3 学校法人が第1項第1号に規定する固定資産を借入金又は未払金により取得した場合において、当該借入金又は未払金に相当する金額については、当該借入金又は未払金の返済又は支払を行った会計年度において、返済又は支払を行った金額に相当する金額を基本金へ組み入れるものとする。

 

【解説】

1.本条の趣旨

 本条は基本金組入について、4つの基本金と組入ルールを定めています。すなわち、本条第1項で、第1号〜第4号まで4つの基本金の内容と金額を明らかにしています(基準30 法B茖温爐任蓮第2号・第3号基本金について組入計画の明確化を定めています(基準30供法B茖街爐任牢靄楸發量ち汎がある場合の組入ルールを定めています(基準30)。

 

2.4つの基本金の概要

 学校会計では、第1号基本金、第2号基本金で学校運営に必要な固定資産(ハード面)の財源を自己資金で確保します。第4号基本金は、学校運営の教育サービス(ソフト面)の財源を自己資金で確保するための基本金です。学校会計では、学校運営のハード面とソフト面の財源を基本金で支え、学校法人の永続的な運営を実現しようと考えています。

 第3号基本金は利息で奨学事業を行う場合などの基金の自己財源を言います。

 

3.4つの基本金

 基本金は、具体的には、第1号基本金から第4号基本金まで4種類あります(基準30 法

 ○第1号基本金…現有の固定資産の金額の財源的裏付けとなる基本金

 ○第2号基本金…将来の固定資産の金額の財源的妻付けとなる基本金

 ○第3号基本金…奨学基金など基金の金額の財源的裏付けとなる基本金

 ○第4号基本金…運転資金の金額の財源的裏付けとなる墓本金

 

(1)第1号基本金(基準30^譟

 第1号基本金は、金額的に基本金のほとんどを占める基本金です。

 第1号基本金は基準30〇佑猟蟲舛世箸舛腓辰板垢て難しいので、第1号基本金は、固定資産についての「設立当初の基本金」と「施設拡充の基本金」と考えると理解が早まります。

 第1号基本金は固定資産(基本金対象資産)の取得の自己財源を意味しています。

 

(2)第2号基本金(基準30‘鵝

 第2号基本金は、将来の新規投資に充てるために積み立てた特定預金(資産)に見合う金額です。

 

(3)第3号基本金(基準30〇亜

 第3号基本金とは、運用果実を奨学金などに充てるために積み立てた基金に見合う金額です。学校法人会計基準では、第3号基本金を「基金として継続して保持し、かつ、運用する金銭その他の資産の額」(基準30〇亜砲板蟲舛靴討い泙后

 具体的な第3号基本金は、元本を運用して、その運用で得た利息・配当金で奨学生の支援、特定の研究、海外交流などに利用します。利息で基金の目的で行う訳ですから、ある程度規模のある学校法人でないと第3号基本金は、なかなかもてません。

 

(4)第4号基本金(基準30〇諭

 第4号基本金は、「恒常的保持すべき資金として別に文部科学大臣の定める額」(基準30〇諭砲箸覆辰討い泙后この額を簡単にいうと、前年度の人件費・経費・借入金利息など経常的経費の1ケ月分の運転資金の金額が相当します(文部大臣裁定)。学校運営のソフトの財源も1ヶ月分程度は自己財源を確保しておくことを意味しています。

 

3.組入計画の明確化(基準30

 第2号基本金と第3号基本金の組入れについては、理事会の決定(評議員会が決議機関である場合は評議員会を含む)に基づいて計画的に組み入れることを要求しています(基準30)。恣意的な基本金の組入が行われては、消費収入や消費収支差額の金額が恣意的に操作されて困るからです。

 

4.固定資産を−部借入金で購入した場合(基準30

 固定資産を一部借入金や未払金で取得した場合には基本金組入れの時期を繰り延べて(基本金の未組入を言います)、実際に借入金の返済や未払金の支払を行った会計年度に基本金への組入れを行うことしました。

 

5.まとめ 

 まず、基本金の種類が4つあることを知って下さい。

 どこの学校でもあり、一番金額が多いので第1号基本金です。

30条-1

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 基本金は、教育事業を継続するために購入した校舎、教育用備品など固定資産に充当した資金を言います。そして、この充当した資金が自己資金の場合は組入れ、借入や未払いの場合は未組入れと言います。

30条の2

 

 

 

 



kaikei123 at 07:27│Comments(0)TrackBack(0)【学校法人会計基準・逐条解説】 

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