2005年09月07日
【基本金】建設仮勘定の精算に伴う基本金組入れ
こんにちは。今日は、「建設仮勘定の精算に伴う基本金組入れ」の話をします。
<Q>前年度、建設仮勘定の全額を基本金に組み入れました。今年度、建物完成時に残額を支払うとともに建物に係る支出をチェックしたところ、施設関係支出と認められない消耗品等が含まれていました。過年度組み入れた基本金の処理はどのようにしたらよいでしょうか?
<A>
長期の工事の場合、建設費の内訳を一つ一つチェックし区分することは、煩雑のうえ、誤りを生むことにもなります。それが、支払い済の工事代金を取りあえず一括して「建設仮勘定」として処理し、基本金に組み入れてしまう質問のような方法が、実務的に行われる理由です。
この場合、過年度に「建設仮勘定」として処理した支出は、工事完成年度の最終支払いにおいて整理精算することになります。
「建設仮勘定」に処理された中に、消耗品等の消費支出が含まれていた場合は、これを減額した金額を「建物」に計上し、その金額に相当する金額を基本金として組み入れれば適正な処理となります。
(参考:「学校法人の経営に関する実務問答集」Q237・発行:私学インフォメーション 2003)