2005年08月13日
【基本金】先に完成した教室棟の処理
こんにちは。今日は、「建物の建設と基本金の組入」の関係のお話です。
<Q>新教室棟を3億円で建築し,平成17年3月に業者から引き渡しを受けます。これに伴って旧教室棟(取得価額2億円)を平成17年5月に取り壊すこととなりますが,建物の取替更新と考えると基本金の組入れは当年度の平成17年3月か。あるいは,取り壊しを行う翌年度の平成17年5月かどちらでしょうか。
<A>
「『基本金設定の対象となる資産及び基本金の組入れについて(報告)』について(通知)」(昭和49年2月14日文部省管理局長通知 文管振第62号)によれば,「固定資産の取替更新をした場合は,原則として,個々の固定資産ごとに基本金要組入額を改訂すべきかどうかについての判断をすることが適当である。」としています。
したがって,取替更新が明確であり,しかも,翌年度に旧建物を取り壊すことが明らかである場合には,新築した建物3億円と旧建物の取得価額2億円の差額1億円を当年度に基本金に組み入れることになります。
ただし,旧建物については、翌年度まで存続することから,取り壊すまでは除却しないでそのまま資産計上し,固定資産明細表にも記載しておきます。
(参考:「学校法人の経営に関する実務問答集」Q225)